園内に足を踏み入れてまず目を奪われるのが、かつての遊園地「多摩川園」の地形をそのまま活かした立体的なランドスケープだ。すり鉢状の斜面にはコナラやクヌギの巨木が立ち並び、谷底にあたるエリアには澄んだ湧水が絶え間なく流れ込む池が広がる。
記者が現地で発見した一押しの穴場は、南側斜面の中腹にひっそりと延びるウッドチップの小径だ。メインの芝生広場が多くの家族連れでにぎわう時間帯でも、この小径まで上がれば驚くほど静寂に包まれる。木漏れ日が揺れるベンチに腰掛ければ、眼下に広がる水景と頭上を渡る野鳥の姿を独り占めできる特等席となる。
子ども連れにとって最大の関心事である水遊びエリアも進化を遂げている。湧水を引き込んだせせらぎの浅瀬は、子どもの足首がつかる程度の穏やかな水深に保たれ、底面には角の取れた小石が敷き詰められているため歩きやすい。定期的な清掃と水質チェックが徹底されており、安心して水生昆虫の観察や水遊びを楽しめる環境が整っている。水辺周辺には適度な木陰が広がり、見守る保護者が直射日光を避けられるレイアウトも秀逸だ。