東京の都心を走る無料シャトルバスに対して、「特定のビルの関係者やホテルの宿泊客しか乗れないのではないか」と敬遠してしまうケースが見受けられます。しかし、日の丸自動車興業が運行する無料巡回バス(丸の内シャトルやメトロリンク日本橋)は、通勤者、買い物客、観光客を問わず、誰でも事前の予約や身分証の提示なしに乗車可能です。整理券や運賃箱すら車内に存在せず、乗車時にSuicaなどの交通系ICカードをタッチする必要もありません。
なぜこのような完全無料の運行が成り立っているのか、その背景には地域共創型のスポンサーシップシステムがあります。ルート沿線に拠点を構える大手デベロッパー、金融機関、商業施設、ホテルなどの地元企業が協賛金を拠出し、運行経費を全額負担しています。企業側にとっては街全体の回遊性を高め、自社ビルや商業施設への集客促進・地域貢献(CSR)につながるため、乗客が運賃を一切払わずに済む持続的なモデルが構築されています。