グローバルな評価を決定づけた契機といえば、Netflixオリジナルシリーズとして世界中で大ヒットを記録した『今際の国のアリス』を外すわけにはいかない。生死を懸けた理不尽なゲームに巻き込まれる青年・チョータ役で見せた芝居は、国内外の視聴者に強烈な爪痕を残した。
過酷なサスペンス・スリラーの極限状況において、恐怖に怯え、すがりつき、やがて仲間を想って自らの運命を受け入れる。その一連の心理描写は鬼気迫るものがあった。単なるパニック描写に終わらせず、追い詰められた人間の尊厳を丁寧にすくい上げたからこそ、あの悲痛なクライマックスは観る者の涙を誘った。世界水準の映像制作現場においても、彼の感情の爆発力と繊細な間合いは鮮烈な輝きを放っている。