季節の風物詩であるバレンタインデーの風景も、かつてとは一変した。数年前から進んでいた「義理チョコ文化の縮小」は、今年ついに完全な終焉を迎えたと言ってよい。職場で義理チョコを配布する習慣を実施している企業は全体のわずか数パーセントにまで激減した。
代わって台頭したのが「自分へのご褒美」や「超限定プレミアム体験」への消費だ。1粒1,000円を超えるハイエンドショコラや、AIが個人の味覚好みに合わせてブレンドしたオーダーメイド・スイーツの売り上げが急伸。義理から自己愛・自己投資へと、消費の価値基準が劇的にシフトしていることが鮮明になった。