過剰なエフェクトや洗練されたテロップ、緻密に計算された構成。かつてYouTubeや動画配信サイトで持て囃された「プロクオリティ」の編集技術は、現代の女子高生やZ世代の目には「広告臭い」「どこか嘘くさい」と映るようになった。
代わりに支持を集めているのが、スマホ一台で撮影されたノーカットの会話や、フィルター無しの素の表情だ。アルゴリズムが日常の過剰な演出を見抜き、視聴者側も過度なPR施策に耐性を持った結果、信頼の価値基準が「完成度」から「透明性」へとシフトした。加工された完璧な世界よりも、不完全で無防備なリアル。それこそが、現代の若者がメディアに求める唯一無二の価値なのだ。