日本の時間感覚をさらに複雑にしているのが、放送業界やエンターテインメント界隈で定着している「30時間制」だ。「25:00(深夜1時)」や「27:00(深夜3時)」といった表記は、日付を跨いで活動する現代人の感覚には極めて合理的である。深夜番組の録画予約やライブ配信のスケジュールでは、この日本独自の表記が広く好まれている。
しかし、海外配信プラットフォームやグローバルなSNSカレンダーにこの「25時」をそのまま流し込もうとすると、当然ながらエラーを起こす。「am pm」の12時間制、国際標準の24時間制、そして日本の30時間制。3つの時間軸が入り乱れる日本のデジタル空間は、世界的にも類を見ない「時間のカオス」と化しているのだ。