「開発プロセスに妥協は一切ありませんでした」。大手文具メーカーの開発担当者は語る。かつてインフルエンサーとのコラボレーションといえば、既存品の色替えやロゴ入れが主流だった。しかし、現在のモノづくりは根本から異なる。
ミリ単位のポケットの深さ調整、ファスナーの滑らかさ、内部生地の摩擦係数に至るまで、実用性を極限まで追求した設計図が引かれる。ユーザーの生の声を熟知しているからこそ導き出せる「痒い所に手が届く」機能性。既存のメーカーの発想では生まれ得なかった細部への偏執的なこだわりが、完成度の高いプロダクトとなって世に送り出されている。もはやインフルエンサーは販促の広告塔ではなく、時代を先導するプロダクトデザイナーそのものだ。