彼の原点を語る上で外せないのが、幼少期に所属していたテアトルアカデミーでの日々だ。幼くして演技の面白さに目覚め、数々のオーディションを突破していった舞台裏には、単なる才能だけでなく、幼いながらも芽生えていたプロ意識があった。
しかし、幼少期に強烈な脚光を浴びた子役ほど、年齢を重ねるにつれて「可愛い子供」のイメージに縛られる宿命を背負う。少年期から青年期へと差し掛かる時期、周囲からの過剰な期待と役柄の固定化という壁にぶつかりながらも、彼はそこから逃げなかった。声変わりや体格の変化といった肉体的な成長をポジティブな武器に変え、基礎発声や身体表現を一から見直す泥臭い努力を積み重ねたのだ。