かつて100キロを超える鋼の肉体で相手投手をねじ伏せた男の輪郭は、大きく削ぎ落とされた。過酷な闘病生活と食事制限がもたらした体型の変化は、一見すると痛々しさを感じさせるかもしれない。しかし、その内実は徹底して前向きな「生きるための選択」である。
持病である糖尿病の数値と日々向き合い、血糖値の急激な上昇を抑えるためのトレーニングを欠かさない。一時は歩行すら困難と噂された時期もあったが、専属トレーナーのもとで体幹を鍛え直し、地道なストレッチを積み重ねている。関係者によれば、毎朝のウォーキングを日課とし、口にする食材の計量を自ら行う徹底ぶりだという。自堕落だった過去を完全に断ち切り、肉体の悲鳴に耳を澄ませる姿に、かつての豪放磊落なスラッガーの影はない。あるのは、ただ一日を誠実に生きようとする強固な意志だ。