ナチュリズムをめぐる大衆の視線は、映像メディアの進化によって大きく変容しつつある。英チャンネル4の恋愛リアリティ番組『ネイキッド・アトラクション』の世界的なヒットは、衣服を脱いだ人間の肉体に対するタブー感を薄れさせ、身体の多様性に関する議論をオープンなものにした。
さらに近年、NetflixやHBO Maxといった世界的ストリーミングサービスが配信する社会文化ドキュメンタリーが、この現象をより多角的に描き出している。なかでも現地の実情を追ったドキュメンタリー『裸の楽園:キャップ・ダグドの真実』は、単なるリベラルな楽園賛歌にとどまらず、商業主義の台頭や観光公害、スウィンガー文化との境界線をめぐる住民間の対立など、光と影の双方を容赦なく浮き彫りにした。
メディアが消費的なエロティシズムから一歩踏み込み、人間の尊厳やアイデンティティの問いとしてナチュリズムを扱い始めたことで、一般層の理解と関心はかつてない深まりを見せている。