現在、国際スケート連盟(ISU)が重視するトレンドは明確だ。エレメンツの完遂力はもちろんのこと、プログラム・コンポーネンツ・スコア(PCS)における音楽表現やスケーティングスキルの純度がメダルの色を決定づける。北米や欧州の伝統的な強豪ペアも、プログラムの芸術性を極限まで高めて対抗策を講じてきた。
カナダやアメリカのペアがパワーと重厚なドラマ性で攻め立てる中、日本ペアの強みはリンク全体を広く使う圧倒的なスピードと疾走感にある。ペアスケーティング特有のダイナミズムを損なうことなく、滑らかな滑走美を共存させるスタイルは、国際大会のジャッジ陣に対しても極めて高い説得力を誇る。