テレビの世界で頂点を極めながらも、常盤貴子は決して同じ場所に留まらなかった。映画界への本格進出を果たし、浦沢直樹原作の超大作実写化映画『20世紀少年』3部作では、アクションと人間味を併せ持つ重要キャラクター・雪次(ユキジ)役を熱演。泥臭くも力強い女性像を見事に体現し、大作映画のスケール感に負けない骨太な存在感を見せつけた。
さらに、TBS系の日曜劇場『グッドワイフ』では19年ぶりに同枠の主演に復帰。夫のスキャンダルを機に弁護士として再起を図る女性の苦悩と闘いを、知性と気品を漂わせながら演じきった。王道のヒューマンドラマから骨太な法廷劇、サスペンスまで、ジャンルを越境して演じ分ける柔軟性は、彼女がキャリアを通じて磨き上げてきた最大の武器である。