クレムリン内部崩壊の予兆 独裁者を追い詰める暗殺計画と後継争い

クレムリン内部崩壊の予兆 独裁者を追い詰める暗殺計画と後継争い

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大統領の身辺警護を一手に担うロシア連邦警護庁(FSO)は、毒物検査から専用の特別列車、影武者の運用に至るまで、偏執狂的とも言える厳重な警備体制を敷いている。食事の一口に至るまで幾重ものチェックが行われ、物理的な接近は極めて困難だ。

しかし、体制の内外を監視するロシア連邦保安庁(FSB)の内部では、相次ぐ失敗の責任転嫁や粛清人事によって指導部への不満が鬱積している。警備のプロであるFSOと治安工作を担うFSBの間にある利害の対立は、警護体制そのものに盲点を生む要因になり得る。最も危険な暗殺者は、外敵ではなく、警備プロトコルの内側にアクセスできる「最も信頼された側近」の中から現れるという歴史の教訓は、現代のモスクワでも変わらない。

山口 彩花
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山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。