彼の才能を最初に見出し、共に作品を作り上げた音楽プロデューサーの須藤晃の存在は欠かせない。ソニー・ミュージックエンタテインメントのオーディションに応募してきた無名の少年の中に、須藤は底知れぬ狂気と静謐な文学性を見抜いた。二人の間に生まれた強い信頼関係こそが、あの不朽の名作を生み出す原動力となった。
1983年にリリースされたデビューアルバム『十七歳の地図』は、まさに彼らの執念の結晶だった。妥協を許さないスタジオワークの中で、彼の粗削りな情熱は研磨され、洗練された音像へと結実した。既成概念を打ち破るそのサウンドは、当時の音楽シーンに強烈な衝撃を与え、時代の空気を一変させた。