かつては競技場としての性格が強かった大井競馬場が、光のアート空間として街に開かれた意義は極めて大きい。東京都品川区の運河沿いという立地を生かし、昼間の競馬開催日以外にも広大なインフラを有効活用するこの試みは、都市空間の新たな価値創出として都市計画の専門家からも高く評価されている。
観光消費を夜間へと拡張するナイトタイムエコノミーの成功例として、近隣の商業施設や宿泊施設との回遊性も年々向上している。競馬という伝統的な公営競技の舞台が、次世代のファミリー層やインバウンド旅行客を包摂するカルチャースポットへと鮮烈な脱皮を遂げた証左だ。