テレビ局のビジネスモデルは「電波を流してCM枠を売る」単一モデルから、デジタル空間での再生数をマネタイズする多角型モデルへと完全に移行した。自社配信プラットフォームであるFOD(フジテレビオンデマンド)の有料会員ビジネスと、民放公式ポータルTVerでの広告付き無料配信(AVOD)が局の最重要KPIとなっている。
この変化は現場社員の評価制度を根本から塗り替えた。かつては翌朝出る毎分視聴率グラフだけが一喜一憂の対象だったが、現在は配信初週の見逃し再生回数やFODへの新規会員誘導数がプロデューサーの成績表となる。デジタル発でバズを生み出し、見逃し配信で数百万再生を叩き出す若手制作者が早期に抜擢・加給される人事制度が定着しつつある。