独占取材に応じた都内在住の20代女性Aさんは、自らを当時の当事者だったと振り返る。「当時は『モテないこと』を公言するなんて羞恥心で無理だった。でもワタモテを読んで、この惨めさは自分だけじゃないと思えた。救われたんです」。このような声は決して孤立したものではない。
これまでの出版業界では、女性向けコンテンツといえば恋愛成就や自己磨きが王道とされてきた。だが、あえて「モテない惨めさ」を前面に打ち出した作品群が売上ランキングを席巻した現象は、従来のマーケット予測をことごとく覆した。購買層の行動原理が変わった証左といえる。