日本のエンターテインメント史において、吉本興業に所属するタレントが本格的な音楽プロジェクトを成功させた事例は決して多くない。その多くはバラエティ番組の企画モノとして消費され、短期的なブームで収束するのが常だった。しかし、RADIO FISHが示した解答は全く異なるものだった。
お笑いの文脈に甘んじることなく、本格的なダンス&ボーカルグループとしての強度を徹底的に追求。実力派ダンサーたちをメンバーに迎え入れ、中田の圧倒的な存在感と相方のパフォーマンス力を融合させた。笑いと格好良さという、一見すると相反する要素が見事に同居したのだ。このハイブリッドなアプローチは、旧来の芸能界のセオリーに対する鮮やかな謀反であり、同時にまったく新しいポップカルチャーの誕生を告げるシグナルでもあった。