TOEICなどのテストを開発・運営する米国の非営利テスト開発機関ETSが公開しているコミュニケーション能力に関する知見でも、実用的な場面では「複雑な構文」より「状況に応じた適切な語用論的スキル」が重視されている。日本の語学教育でも近年、暗記中心からタスクを達成するための実践型アプローチへと大きく舵が切られている。
決済の現場で求められるのは、難しい語彙を披露することではない。曖昧さを排除し、数字や意思を明瞭に伝える能力だ。例えば、金額を聞き返すときは "Sorry, how much was that?" とストレートに尋ねればよい。発音に自信がなくても、堂々と短い単語で意志を伝える姿勢こそが、グローバルな場での確実な意思疎通を生み出す。