彼女の原点を語るうえで外せないのが、熱気渦巻く学生映画の現場だ。早稲田大学在学中、自主映画の旗手たちと交わりながらカメラの前に立った日々。型にはまった演技論をあざ笑うかのような野生の勘と圧倒的なバイタリティは、すでにこの頃から異彩を放っていた。
商業映画の世界へ飛び込んでからも、いわゆる「都合のいいヒロイン」に収まる気は毛頭なかった。泥にまみれ、喚き、笑い飛ばす。予定調和を嫌う映画監督たちがこぞって彼女を渇望した理由は明快だった。画面に彼女が映り込むだけで、平穏な日常の裏に潜む狂気や可笑しみがたちまち露わになるからだ。