近年、未解決事件に対する世間の関心は、地上波テレビからインターネット空間へと主戦場を移した。YouTube上では、元捜査員やインディペンデントなジャーナリストが現場を歩き、独自の考察を展開する動画が数百万回再生されることも珍しくない。視聴者がコメント欄で新たな情報や土地勘に基づく推論を寄せ合い、ネット空間全体が巨大な捜査本部の様相を呈するケースも現れている。
世界的な潮流として、Netflixなどの配信プラットフォームが制作する本格的なクライムドキュメンタリーが、世界中のコールドケース(未解決事件)を再浮上させている。映像技術と徹底的なリサーチで構成されたドキュメンタリーは、長年放置されていた事件の再捜査を促す原動力になりつつある。デジタルアーカイブの力によって、人々の記憶から消えかけていた失踪劇が、国境を越えた注目の的へと変貌を遂げているのだ。