欧米の主要メディアによる国際外交報道を振り返ると、上皇后美智子さまへの賛辞は際立っている。ワシントン・ポスト紙や英国の老舗紙は、彼女の訪問を「日本の伝統美と現代的知性の完璧な融合」と報じ、単なる儀礼的同行者ではなく、独立した知性を持つ外交の主役として遇した。
通訳を介さずとも要人と自然に打ち解ける卓越した英語力と、相手国の文学や歴史に対する該博な知識。決して前に出過ぎず、されど確固たる存在感を放つそのアプローチは、旧来の王室外交プロトコルに新風を吹き込んだ。宮内庁が手掛けた外交スケジュールを遥かに超え、現場で生まれた即興の心温まるやり取りこそが、各国の特派員たちを熱狂させた舞台裏の真実である。