彼女のキャリアの根底には、TBSテレビ時代に培われた徹底的な現場感覚がある。土曜の朝を彩る情報番組『王様のブランチ』での生中継やトレンド紹介では、刻一刻と変わるスタジオの空気感を即座に読み解き、画面の向こうの視聴者へ過不足なく届ける職人技を磨いた。
同時に、彼女の声の表現力を深めたのがTBSラジオでの経験だ。視覚情報のない音だけの世界では、息遣いや言葉の選び方ひとつでリスナーとの距離感が決まる。生放送の予測不能なハプニングを柔軟に受け止め、時には自らの言葉でスタジオを包み込む。テレビの即応力とラジオの親密さという、一見すると対極にある二つの筋肉を同時に鍛え上げたことが、現在のあらゆる活動の強靭な土台となっている。