武蔵大学の強靭な教育基盤を支えているのは、東武鉄道の創業者としても名高い実業家・根津嘉一郎の理念だ。学校法人根津育英会武蔵学園として日本初の私立旧制七年制高等学校を開校して以来、「東西文化の融合」「世界に雄飛しうる人物の育成」という建学の三綱領が脈々と受け継がれている。
練馬区江古田の緑豊かなワンキャンパスに全学部が集結する環境は、教員と学生、あるいは学生同士の濃密な人間関係を育む土壌となっている。都市型キャンパスの利便性を享受しながらも、過度な規模拡大に走らず、本質的な教育の質を愚直に守り抜く姿勢こそが、激動する大学淘汰の時代における武蔵の最大の防波堤となっている。