福岡の街で群を抜く存在感を放つ名店たち。その個性は驚くほど多彩だ。
創業1910年の「新三浦 博多本店」は、白濁スープの元祖として知られる。白ワインのように滑らかな口当たりのスープは、一度味わえば記憶に深く刻まれる。対して、予約困難店として名を馳せる「水たき長野」は、骨付き肉の力強い旨味と、自家製の爽やかな酢醤油(ポン酢)とのコントラストが鮮烈極まる。
新世代の旗手である「とり田」は、丸鶏を贅沢に使った黄金色のスープと、美しく盛り付けられた野菜のプレゼンテーションで新たなファンを開拓した。また、自社養鶏の強みを活かした「博多華味鳥」は、安定した肉の鮮度と上質な脂の甘みで、全国区の人気を不動のものにしている。どの暖簾をくぐっても、そこには店主たちの並々ならぬ執念が宿っている。