この「彼岸朱眼」が解き放たれたのが、無限城での上弦の弐・童磨(どうま)との凄惨な一戦だ。恩師であり姉のように慕っていた胡蝶しのぶを喰らい、冷酷な笑みを浮かべる宿敵。激昂する心とは裏腹に、カナヲの視線は冷静に童磨の血鬼術を見極め続けた。
童磨が繰り出す冷気と氷の連続攻撃に対し、カナヲは自らの右目の視力を犠牲にすることを覚悟して彼岸朱眼を発動。限界を超えた視覚領域の中で一瞬の隙を見出し、伊之助との連携によって見事に首を跳ね飛ばした。片目の視力を失うという過酷な代償を払いながらも、絆と意志をつないだ歴史的名勝負となった。