本作のジャンルを安易に「ヒューマンドラマ」と一括りにすることはできない。試写を観た限られた関係者からは、「是枝作品特有の温かな眼差しと、喉元に刃物を突きつけられるような極限のサスペンスが見事に同居している」という驚きの声が上がっている。
物語の中盤、主人公が目撃する隣家の「秘密」は、単なる犯罪や事件の域を超え、地域社会全体が長年隠蔽してきた暗部へと繋がっていく。タイトルが示唆するように、「他人の家庭の出来事には口を出さない」という無関心と自己保身が、結果として不可逆な悲劇を引き起こす。ラストシーンに向けた怒涛の伏線回収は、観客自身の倫理観を激しく揺さぶるだろう。試写室を出た関係者の誰もが言葉を失ったというクライマックスは、全世界で大きな議論を巻き起こすに違いない。