くじのあり方は、ここ数年で劇的な進化を遂げた。その象徴が単一試合予想の「WINNER」だ。
公益社団法人日本プロサッカーリーグを率いる野々村芳和チェアマンは、サポーターが1試合に深く没入する仕掛けとして、このWINNERをピッチの熱量と巧みに連動させてきた。「勝敗だけでなく、スコアのディテールまで議論する文化を作りたい」というリーグ側の狙いは見事に結実している。目の前の1点に自らの読みを重ねるサポーターの視線は、従来の観戦体験をよりシビアで熱狂的なものへと塗り替えた。
旧来のtotoが持つ「週末の全試合を俯瞰する楽しみ」に対し、WINNERは「いま観ている90分への極限の集中」を提供する。この複線構造が、ライト層からコアな戦術マニアまでを巻き込む起爆剤となっている。