失恋ソングでありながら、重苦しいバラードにせずトロピカル・ハウスやポップ・ダンスの要素を取り入れた軽快なアレンジも秀逸です。本作のトラックを支えるWe Don't Talk Anymoreのコード進行は、ポピュラー音楽における黄金律を巧みに応用しています。
楽曲のキーはC#マイナー(あるいはEメジャー)で設定されており、主に「C#m - B - A - G#m(またはF#m)」という下降進行をループさせることで、終わりのない喪失感と堂々巡りの未練をコードワーク自体で演出しています。爪弾かれるアコースティックギターの乾いたトーンと、跳ねるようなキックドラムのコントラストが、「泣きながら踊れる」絶妙なエモーショナル・ポップを生み出しています。