原産地は遠く離れた中央アメリカ・メキシコの高地。日本へ渡来したのは明治時代初期とされる。学名であるキク科コスモス属に分類され、ギリシャ語の「秩序」や「美しさ」を意味する言葉に由来する。日本人の感性と見事に合致し、瞬く間に全国へ広まった歴史がある。
日本の植物学の父として知られる牧野富太郎博士の足跡をたどると、野山に咲く数々の草花とともに、こうした外来種が日本の風土に馴染んでいく過程への深い観察眼が見えてくる。繊細に見えて野性的な生命力を秘めたその姿は、今なお多くのボタニカルファンを魅了してやまない。