2004年にユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録されて以来、高野山は世界中から絶え間なく巡礼者や旅行客を迎え入れてきた。千年以上守られてきた神聖な景観と、グローバルな観光ニーズの融合。いま、この地における観光・宿泊業は大きな転換期を迎えている。
歴史的な街並みや文化的価値を損なうことなく、いかに多様な旅人に快適な空間を提供できるか。古民家を再生したモダンなゲストハウスや、無人チェックインを導入したスマートな宿など、新しい形態の宿泊施設が次々と誕生している。伝統の維持と革新的なサービスの提供という二本の柱が、高野山観光全体の魅力をより一層深めているのだ。