この呼吸法の真髄は、古来より東洋医学で重視されてきた丹田呼吸法と、現代の解剖生理学におけるインナーマッスルの理論が見事に合致している点にある。表面のアウターマッスルを鍛えるだけの運動では、腰痛を悪化させるリスクが常に付きまとう。対して、美木が着目したのは身体の最深部に位置するインナーユニットだ。
へその下約3寸に位置する「丹田」に全神経を集中させ、強烈な呼気によって腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋を協調して稼働させる。これにより、内臓の位置が正常なポジションへと引き上げられ、基礎代謝が急激に底上げされる。単なる健康・エクササイズという領域を軽々と超え、身体の構造そのものをリセットする精密なボディワークと言っても過言ではない。