テレビ局の敏腕プロデューサー・吉野千明を演じた小泉今日子と、鎌倉市役所で働く生真面目な公務員・長倉和平を演じた中井貴一。この二人が繰り広げるテンポ抜群の掛け合いは、日本のテレビドラマ史に残る至高のアンサンブルといっていい。
「寂しくない大人なんていない」「未来に恋をするから人生は楽しい」。千明と和平がカフェの縁側や居酒屋のカウンターで交わす言葉の数々は、傷つきながらも前を向いて生きるすべての大人への讃歌だ。年齢を重ねることを恐れるのではなく、シワや失敗さえも人生の味わいとして慈しむ。二人の飾らない台詞回しには、何度見返しても涙と笑いが同時に込み上げる力がある。