海外発の荒波は、日本の映像シーンにも決定的な変化をもたらしている。日本映画製作者連盟(映連)が発表する興行収入データを見ても、アニメーション映画の記録的ヒットが市場を牽引する一方で、実写映画の劇場動員には根強い課題が残る。そこに攻勢をかけるのが、国内外の配信プレイヤーたちだ。
国内勢として独自の存在感を放つU-NEXTは、映画ファンを意識した緻密なキュレーションと劇場連携でシェアを広げ、対するAmazon Prime Videoは豊富な資金力を背景に独占配信権の獲得やローカル制作の強化を急ぐ。邦画のヒット作が劇場公開からわずか数カ月で配信に並ぶ光景は日常となった。スクリーンの尊厳を守りたい興行側と、手軽さを求めるユーザーを囲い込みたいプラットフォーム側の綱引きは、今まさに熾烈を極めている。