「経営状況がマズいんです」――この切実すぎる悲鳴をそのまま商品名に昇華させるという奇策を打ち出したのが、同社の代表取締役を務める竹本勝紀だ。税理士出身という異色の経歴を持つ竹本は、従来の鉄道事業の枠組みにとらわれない柔軟かつ大胆なアイデアで会社を牽引してきた。商品開発にあたっては、自虐をテーマにしたパロディ商品として駄菓子に着目。協力関係にある食品製造業者のネットワークを駆使し、味そのものは上質なコーンポタージュ味に仕上げるというギャップを生み出した。
さらに異彩を放つのが、パッケージに描かれた強烈なキャラクター「まずえもん(魔界の怪人)」だ。このデザインを手掛けたのは、怪奇・ホラー漫画界の巨匠として知られる日野日出志。愛らしさと狂気が同居する独特の世界観が若い世代を中心に刺さり、単なるB級グルメの枠を超えたコレクターズアイテムとしての価値をも獲得することとなった。2018年の初版発売から2026年に至るまで、累計販売本数は数百万本を突破。経営再建を力強く手助けする主力を担っている。