タッセルの完成度を最後に左右するのが、毛先のカッティングラインです。ハサミで慎重にカットしたつもりでも、ぶら下げてみると毛先が斜めになったり、何本か飛び出したりする刺繍糸タッセル失敗する理由と対策は、カット時に糸束へテンションがかかりすぎて縮んだり伸びたりすることにあります。
これを解決するタッセル切り口を綺麗に揃える裏ワザが、「マスキングテープ巻き挟み法」です。切り落としたい長さのラインに合わせて、マスキングテープをタッセル全体にグルリとタイトに巻き付けます。テープの上から布用断裁ハサミ(切れ味の鋭いステンレス製)を入れ、テープごと一気に水平に切り落とすのです。糸が動かず完全に固定された状態で刃が入るため、定規を当てたかのような完璧なストレートラインが生まれます。
さらにプロが現場で必ず行っているのが、カット後の低温スチームトリートメントです。アイロンのスチーム機能(または沸騰したヤカンの蒸気)をタッセルから数センチ離して軽く吹きかけます。束ねた際の折れ曲がり癖や静電気による広がりが一瞬で解消され、水分を含んだ天然コットンが本来のしなやかさを取り戻して、しっとりとした既製品以上の高級感が宿ります。