蚊取り線香を置く際、多くの人が「とりあえず風上に置く」という大雑把な設置で済ませてしまい、その性能を半分も発揮できていない。最大の盲点は「高さ」だ。ターゲットとなる蚊の飛行高度は、地表から数十センチから1メートル前後の低空域に集中している。高いテーブルの上に置いても成分は頭上を流れてしまい、足元を狙う蚊には届かない。
屋外で活動する場合、プロが推奨するのは「結界型配置」だ。風上だけに1つ置くのではなく、自分を取り囲むように2箇所から3箇所へ分散配置する。風向きは常に微小に揺らぐため、一点からの供給では気体バリアに隙間が生じるからだ。地面に直接置くか、足元に近いスタンドを活用することで、這い寄る蚊を確実にブロックできる。
室内での使用においては換気ルートの計算が欠かせない。窓を全開にして換気扇を回している環境では、せっかく気化した成分が滞留せず外へ吸い出されてしまう。風の流入口となる窓際やドア付近に設置し、外から入ろうとする蚊の侵入経路をピンポイントで断つのが鉄則だ。