最高血圧と最低血圧の数値だけでなく、その引き算から算出される「脈圧(みゃくあつ)」が血管の老化度を示す重要指標として注目されています。
脈圧の正常値と計算方法は非常にシンプルです。計算式は「収縮期血圧(上の血圧) − 拡張期血圧(下の血圧)」であり、基準となる正常範囲は40〜50mmHg前後とされています。
例えば、血圧が「150/80mmHg」の場合、脈圧は70mmHgとなります。脈圧が60mmHg以上へと拡大している場合、心臓に近い大動脈の弾力性が失われて硬化し、心臓が押し出した血液の圧力をクッションのように吸収できなくなっている状態を示唆します。特に高齢者で「上だけが高く、下は正常または低い」という収縮期単独高血圧が見られる場合、脈圧の拡大は大動脈硬化の進行を知らせる明確なサインとなります。