初代シンガーとして歴史に名を刻んだ二人は、日本の芸能史においても極めて重要な足跡を残したトップアーティストです。その充実した経歴とプロフィールを振り返ります。
まず、男性ボーカルを担当した旗照夫は、1950年代のジャズブーム期から活躍する本格派ジャズシンガーです。1956年に発表したシングル「あいつ」が大ヒットを記録し、第7回NHK紅白歌合戦にも出場を果たしました。ムードあふれる低音と抜群のリズム感で知られ、晩年までステージに立ち続けた日本ジャズ界の重鎮です。童謡をジャズのフィーリングで見事に歌いこなした表現力は、今聴いてもまったく色あせることがありません。
一方、愛らしい歌声を添えた天地総子は、女優・声優・歌手としてマルチに活躍したレジェンドです。特にコマーシャルソングの世界では「CMソングの女王」と称され、生涯で吹き込んだCM曲は2,000曲以上にのぼります。アニメ『オバケのQ太郎』の2代目Q太郎役など声優としても親しまれました。2019年に惜しまれつつ世を去りましたが、彼女の明るく朗らかなボーカルは今なお多くの人々の心に深く刻まれています。