そんな彼を襲ったのが、突然のフェードアウトとあまりにも不可解な最期だった。2011年の春、周囲との連絡が途絶え、忽然と姿を消したのだ。かつて連日お茶の間を賑わせた男の失踪劇は、多くの憶測を呼んだ。
発見されたのは、失踪から1年以上が経過した後のことだった。都内の公園で身元不明の遺体として収容されていた人物が、のちの鑑定で奥山氏本人と確認された。事件性は薄いと判断されたものの、華やかなスポットライトを浴びた名物リポーターの孤独な幕切れは、世間に大きな衝撃を与えた。
なぜ彼は誰にも告げず、静かに去っていったのか。仕事の減少、体調の悪化、孤独感。断片的な理由はいくつか語られたが、決定的な答えは今も闇の中にある。だが、その空白の時間をただの悲劇として片付けることはできない。一人の表現者が時代の波に呑まれ、力尽きるまで自らの生を生きた証拠として、その死は重い問いを投げかけ続けている。