彼のキャリアを振り返るとき、常に時代を象徴するビッグタイトルが寄り添っている。爆発的なブームを巻き起こした『ポイズン』のメロディとともに記憶される『GTO』の鬼塚英吉像は、当時の若者文化を象徴するアイコンとなった。規格外の破天荒さと真っ直ぐな情熱は、いまなお語り継がれる伝説だ。
一方で、長期にわたって冠城亘役を務め上げた『相棒』シリーズでの演技変容も見事だった。洗練されたスマートさと、内に秘めた熱さをあわせ持つ相棒像を構築し、作品に新たな風を吹き込んだ。過去の成功体験に甘んじることなく、大胆に自らのスタイルを変化させながら進化を続ける――その柔軟性こそが、第一線に立ち続ける原動力である。