多くの着物ファンやファッション関係者が注目するのが、彼女が実際に着用しているブランドや作家の存在です。現代着物ブームのパイオニアとして知られる「豆千代モダン」の着物は、椎名林檎の着用によって一躍カルチャーアイコンとしての地位を確立しました。レトロモダンでグラフィカルなデザインは、彼女の持つコケティッシュな魅力と見事に調和しています。
一方で、本格的な式典や格式高いステージでは、京都の伝統工芸士による最高級の手描き友禅や、贅を尽くした西陣織の帯、選りすぐりのアンティーク着物を着用することも少なくありません。ファストファッションや既製服にはない、職人のクラフトマンシップが宿る逸品を自身の感性で選び抜く眼力こそが、重厚な存在感を放つ理由です。