テレビタレントとしての顔があまりに有名な松岡修造氏だが、競技テニスの現場における貢献度は計り知れない。公益財団法人日本テニス協会の理事や強化本部副部長などを歴任し、ジュニア選手の育成プロジェクト「修造チャレンジ」を主宰。ここから世界王者クラスへと飛躍した錦織圭選手をはじめ、数々の世界レベルのプレーヤーを輩出してきた。
彼の育成論は、単なる精神論ではない。自身の海外ツアー経験と、一族が培ってきた組織マネジメントの知見を融合させた極めて合理的なアプローチだ。近年、日本におけるスポーツビジネスは興行からデータ活用、選手個人のブランディングまで大きな転換期を迎えているが、修造氏はその最前線でメンタルマネジメントとプロフェッショナリズムの重要性を説き続けている。
名門出身でありながら、泥臭くコートを駆け巡り、次代の若者に本気で向き合う。その情熱の源泉には、日本スポーツ界の未来を背負うという強い使命感がある。