記者が数か月にわたり複数の専用プラットフォームへ潜入取材を試みたところ、利用者を待ち受けていたのは想像を絶する監視網と悪意の罠だった。最も深刻な脅威は、日常の何気ない行動から生じる「身バレ」だ。プロフィールのぼかし加工写真をAI技術で鮮明化し、個人のSNSアカウントと照合する特定作業が、ネット上の掲示板や探偵の手によって日常茶飯事で行われている。
さらに巧妙さを増しているのが、孤独な心を食い物にする詐欺集団の手口だ。マッチングした相手から暗号資産の運用や未公開株の共同出資を持ちかけられる投資詐欺、さらにはホテルの一室に誘い込まれて法外な金銭を脅し取られる美人局(つつもたせ)の被害が相次いでいる。家庭に知られたくないという被害者の心理的弱点に付け込み、警察への通報を躊躇させる手口は極めて悪質だ。