トマトの代名詞ともいえるリコピン。強力な抗酸化作用を持ち、エイジングケアや血流改善に寄与するファイトケミカルとして絶大な人気を誇る。しかし、このリコピンを短期間で過剰に体内に取り込み続けると、皮膚が黄色や橙色に変色する「リコピン血症」を招くことがある。
柑皮症の一種であるこの現象は、排出されなかった過剰な色素が皮下脂肪に沈着することで生じる。毒性そのものは低く摂取を止めれば徐々に元へ戻るものの、鏡を見て異変に驚く消費者は少なくない。
消化器への影響も軽視できない。トマトに豊富に含まれる食物繊維のペクチンや水分は適量であれば腸内環境を整えるが、許容量を超えると腸を過剰に刺激し、激しい下痢や腹痛、腹部膨満感の原因となる。善玉菌を喜ばせるはずの習慣が、かえって胃腸の悲鳴に変わる瞬間だ。