映画単独初主演を飾った『言えない秘密』で披露したピアノ演奏とエモーショナルな演技は、彼のドラマキャリアにも明確な変化をもたらした。幼少期からの音楽的素養とミュージカルの舞台で鍛え上げたリズム感が、セリフの抑揚や共演者との掛け合いに心地よいテンポ感を生み出しているのだ。
SixTONESというグループで培ったダイナミズムと、ソロの芝居で見せる内省的なアプローチ。この二面性が互いに良い影響を与え合っているのは間違いない。音楽で感情を爆発させる術を知っているからこそ、ドラマの現場では引き算の美学を徹底できる。音楽と演劇をボーダーレスに行き来するハイブリッドな感性こそが、彼の表現に他の追随を許さない深みを与えている。