真相の核心にあるのは、圧倒的な「スケジュール不足」と「リソースの枯渇」だ。『七つの大罪 神々の逆鱗』の制作が立ち上がった当時、スタジオ側には十分な準備期間が残されていなかった。原作クライマックスに向かう超高密度のバトルシーンを描き切るには、熟練のアニメーターと綿密な絵コンテ調整が不可欠だが、現場にはその猶予が全く残されていなかったのだ。
特に原作ファンが固唾をのんで待望していた「メリオダス対エスカノール」の一騎打ち。作中屈指の名勝負であるはずのこのエピソードで、紙芝居のような静止画の連続とチープなエフェクトが露呈してしまう。さらにテレビ放送版では流血表現が白く塗りつぶされる規制も重なり、違和感は倍増。過酷を極めた現場の悲鳴が、そのまま映像の歪みとなって画面越しに伝わる異常事態となった。