近年の話題作『ルパン三世 PART6』においても、株式会社トムス・エンタテインメントによる演出の冴えは留まることを知らない。ミステリー要素が強く打ち出された同作では、不二子と銭形の関係性に新たな光が当てられた。
複雑に入り組んだ事件の構図の中で、銭形は不二子の持つ情報網を意識的に利用し、不二子もまた銭形の警察権力を利用して自らの目的を果たそうとする。単なる敵対関係を超え、互いの存在を織り込み済みで動くプロフェッショナル同士の共犯関係とも言える深みが、現代の演出スタイルにおいて明確に描かれている。