「えんがちょ」という呼称は主に関東地方を中心とした東日本で広く使われていますが、日本全国を見渡すと、地域ごとに驚くほど多彩な方言や派生語が存在します。
関西地方では、古くから「べった」「べっと」「びり」などの呼称が主流でした。これは「べとつく」「汚いものが付着する」という擬態語に由来するとされ、京都や大阪の路地裏で遊ぶ子どもたちの間で受け継がれてきました。東海地方の一部では「ぎゅっと」や「ぎゅー」、東北地方では「がっちょ」「えんがち」、九州地方では「ちっち」「おんがちょ」といったローカルな呼び名が分布しています。
さらに昭和後期から平成、令和にかけては、テレビゲームやアニメの影響を受けて「バリア」「ガード」「タイム」「セーフ」といった現代的な概念と融合しました。「バリア張ったから無効」「バリア破り」といった新たな遊びのルールへと進化を遂げつつも、「目に見えない不浄や攻撃を遮断する」という根底のメカニズムは一切ブレずに継承されています。