観光地としての顔を持つ一方、東吾妻町役場が力を入れているのが移住・定住支援パッケージの強化です。住宅の新築・購入補助金や空き家バンクの改修助成金に加え、子育て世帯への手当や医療費助成など、実利的な支援策が整備されています。
実際に都内や関東近郊から移住した住民からは、「自然に囲まれて子育てができる」「満員電車のストレスから完全に解放された」といったポジティブな声が多く聞かれます。近年のリモートワーク普及も手伝い、週に数回の都内通勤を挟みながらデュアルライフを送る拠点としても注目されてきました。
しかし、実際の暮らしやすさには地方特有の前提条件が伴います。日常の買い出しや子どもの送迎、医療機関への通院には自家用車が一人1台レベルで必須となるほか、冬場の積雪・路面凍結に対する備えが欠かせません。地域の清掃活動や消防団など、集落単位のコミュニティ活動への参加も求められるため、「都市部並みの完全な匿名性」を求める層には事前の心構えが必要です。